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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


意識が戻って1週間


退院前の検査を終えて今結果を待ってる

これで問題がなければ退院して2週間後から少しずつリハビリを始める

あたしの認識は3月になったばっかりだけど本当はもう6月の終わり


仕事がどうなってるのか怖くて確認したタブレットには、全く予定は入ってなくて9月にNYで大我と青峰君と黄瀬君とさつきたちとの撮影が入ってるだけだった


これで生活していけるの!?って不安になったけど、この手術が決まったから仕事をキャンセルして調整したからこうなってるってことを教えてくれた


全然覚えてない…


でもミラノで撮ったBOSSとの写真がタブレットの背景になってるからあたしは確実にミラノには行ったんだ


記憶にない写真を見るのはすごく不思議な感じだったけど楽しくもあった



タブレットやスマホにある画像を見てると、ドアがノックされて真太郎が入ってきた

「検査の結果、今日の退院を許可する」

「やったー‼」

「肋骨がまだくっついていないから安静にするのだよ」

「はーい」


退院の許可をもらったから、一足先にDCに戻ったパパにも電話をして報告をした


ママと大我と青峰君が荷物を持ってくれて、おばあちゃんはあたしが退院ができるって信じてたから、おうちでご飯を作ってくれてるってママが教えてくれた



10日以上眠ってて固形物を摂ってなかったあたしは体重が35キロになってて、思いのほか減ってないと思ってたけど、手術前に自己輸血の為に体重を増やしてたから6キロ以上減ってるって真太郎に言われてびっくりした

肋骨を圧迫するから一度にたくさんは食べれなくて、1日5回に分けてご飯を食べるように指導されて、ママと大我とおばあちゃんがご飯を作ってくれるって言ってた



病院の正面に車を回してもらうと先生と看護師さん、真太郎と玲子先生がお見送りに来てくれた


『退院おめでとう。よく頑張ったね』

「後程ご実家に顔を出させてください」


先生と真太郎がそれぞれに声をかけてくれて看護師さんがお花をくれた


綺麗に咲いてるカサブランカだった


『わー!綺麗‼ありがとう!』



"美しく咲くって書いてみさきにしようと思ったんだけどね…"



「え?何?」

「どうしたの?」


今ママにそう言われた気がしたんだけど…

気のせい?

結構はっきり聞こえたのに…
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