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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side火神


緑間の説明で意識が戻ったらまず胸部のレントゲンだということを説明された。

『胸部圧迫による胸骨及び肋骨の骨折は高い確率で考えられます。骨折箇所によってその後の生活が変わってくるため意識回復後はまず胸部のレントゲンを撮影しその後…』


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『意識回復後、記憶や言動がおかしいと感じた場合脳の精密検査の必要がありますのですぐにご相談ください』



もしみさきが目を覚ました時、俺たちを覚えていてくれなかったら…

俺や青峰、緑間を覚えていなかったら俺たちを怖いと思わねぇか心配だった。


辛い記憶なら消えちまえばいいのかもしれねぇけど、そうじゃねぇ記憶まで消えちまうのは嫌だった。



俺はとんでもなく欲張りだ。


みさきの心停止の音が聞こえた時、生きててくれるだけでいいと思ったはずなのに手術を乗り切ったら今度は元気になってほしい、元通りになってほしいと願わずにいられねぇ。



元気になってこの世界中の誰よりも一番幸せになってほしい。




自分の欲深さに呆れながらも今後の生活やリハビリについての説明を聞いた。



説明が終わるとすでに深夜になってたにも関わらず眠気は一切なかった。


状況が落ち着いて自分にも少しだけ余裕ができて、親父に連絡を入れるためスマホを開いたら朝は満タンだった充電がすでに赤くなってる


(この間はありがとうございました。これから手術してきます。6時間の予定なので終わったらまた連絡します)


軽井沢に行った時のメッセージグループにみさきがメッセージを入れて日本にいるやつ全員がみさきを応援してた。

そして6時間を過ぎてからはそれぞれが何度も状況の確認のメッセージを入れてきていた


番号は知ってても用事がねぇときはかけてくることのねぇ桃井が俺に何件も着信を残してた。


俺のスマホがこんなじゃ青峰のは多分もっとひでぇな…


黄瀬、黒子、赤司、紫原からもそれぞれ何回か着信が残ってた。



とにかくあいつらにも状況は知らせてやるべきだと思った。



(まだ安心はできねぇけど手術は成功した。またみさきの目が覚めたら連絡入れる)



大丈夫とは言えなかった。

けどみさきの目が覚めることを信じて、同時にそれを祈りながらあいつらにメッセージを入れた



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