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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


ママが突然、青峰君も一緒に朝ごはんなんて言うから、青峰君に嫌なら無理しないでって言ったけど、一緒に家で朝ごはんを食べてくれた。


ご飯を食べ終わって大我のお家に戻る二人を見送るとママに早速聞かれた。


「みさき、青峰さんとお付き合いしてるの?」

「え…うん。まぁ…」

まだ付き合って数日だけど、付き合ってるってことに変わりはないから否定はしなかった。

「よかったわね」

「あ、うん」

何か言われるのかと思ってたけど、意外にもあっさりと笑ってくれたからあたしもホッとした。

「今回の手術のことなんて説明したの?」

「…全部話した」


あたしの答えに少し驚いたような顔をしたけど、すぐに笑っていつもお祝をしてくれるときと同じハグをしてくれた。



病院に行く用意をしていると大我がパパを迎えに来てくれて、ママとパパがまた何度も何度もキスをしてるのを大我と二人で呆れながら見て、大我の車まで一緒に行った。


「また手術の前日に戻る。採血頑張るんだぞ」

「うん。パパもお仕事頑張ってね。また連絡する」



あたしもそろそろ病院に行かなきゃ…

採血よりもレントゲンの方が怖い。

水川先生が立ち会ってくれるから、あの時のように傷に触られることはないって分かってても、やっぱりあの体勢自体が嫌で、自然と用意をするのもだらだらやってしまう。

あたしの不安を察するかのように、セルジオがメイクをするあたしのドレッサーに上って頬を手に擦りつけてくれる



「セルジオ…もしあたしがいなくなっても忘れないでね」

すべすべの毛並みを撫でてキスをすると、セルジオもざらざらの舌であたしの手を舐めてくれた。


だらだらやってても用意はそれなりに進んで、時間前には用意を終わらせてリビングに入るとママも用意が終わってるようだった。

「そろそろ出るわよ」



「うん」

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