• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side火神

「おはよー。ママ起きたらしいから戻るね」

「おばさんがみんなで朝食食おうって」

「え!?」

青峰と一緒に起きてきたみさきに、おばさんと話したことを伝えると、目が落ちそうな程見開いて驚いてる。


「青峰も来いって」

「ちょっ…青峰君来てるって言ったの!?パパいるんだけど…」

「いつまでも隠せることじゃねぇだろ」

「それはそうだけど…いきなりそんなこと言われたって、青峰君だって困るし嫌に決まってるじゃん」


お前のその態度が親に反対されてますってバラしてるようなもんだろ(笑)
それに多分おじさんもおばさんももう反対なんてしてねぇよ。
おじさんは一回脅すとは言ってたけど


「俺は全然いいぜ。遅かれ早かれ会うなら別にいつでもいい。ちゃんとネクタイとかしてねぇのは申し訳ねぇけど」

ネクタイって…結婚の挨拶でもするつもりかよ
まぁ青峰ならやりかねねぇけど。


「青峰もいいならもう行こうぜ。早くしねぇとおじさんフライトの時間になっちまう」


今日はおばさんがみさきを病院に連れて行って、俺がおじさんを空港に送って行く。
その後で青峰と一緒に病院に行くつもりだったから、おばさんと青峰はそこで会うことになると思ってた。

予定がちょっと早まったけどまぁ何とかなんだろ。


みさきと青峰と一緒に家を出てみさきの実家に行くと、おばさんが出迎えてくれた。


「おかえり」

「ただいま。なんで鍵閉めちゃうの?」

「いつも持ってるから昨日も持ってったと思ったのよ」

多分おばさんは結構泣いたんだろうな…
いつもはぱっちりした目が今日は少し赤く腫れてる。


それでもみさきを不安にさせないように明るくふるまって、俺と青峰にも挨拶をしてくれた。

「たいちゃんも青峰さんもおはよう。昨日はみさきの事ありがとう」

「おばさんおはよう。気にしなくていいって」

「おはようございます。俺まで…すみません」


さすがに青峰でも緊張すんだな…
敬語だし、見たことねぇくれぇ表情が硬い


「いいのよ。気にしないで」



リビングに入ると、おじさんが既にスーツに着替えて険しい顔で新聞を読んでる。

「パパおはよ。青峰君と大我来た」

「おはよう。全くお前は…鍵持たなきゃダメだろ」

ハグしてみさきの頬にいつも通りのキスをしてる。
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp