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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side司

部下からプロファイリングの件で見てほしい資料があると送られてきていたものに目を通して、不十分な要素を指摘するために連絡を入れた。


泉も横で何か電話をしてるようだったけど、泉の方が早く終わって俺が電話を切ると同時に話しかけてきた。


「ねぇ。たいちゃんも朝食に誘ったの」

「そうか。来るんだろ。みさきは起きたのか?」

「まだみたい」

みさきはあの事があってから長い間きちんと眠ることができなかった。
その反動なのかただの怠け者なのかは分からないけど、実家に帰ってくればセルジオを構うか寝てるかのどっちかだった。
さすがに予定があれば起きるから、別に今の時間に起きてなくてもそのうち起きて戻ってくると思ったから別に大我といるならそれでよかった。

「そのうち大我と戻ってくるだろ」

「そうなんだけどね…」

なんだこのもじもじはっきりしない態度は…

「はっきり言うんだ」

「青峰さんも一緒に来るって。だけど司はごちゃごちゃみさきに言わないでよ」

「は!?どういう意味だ!」

何で青峰がいるんだ…
いずれくっつくとは聞いてたけど、みさきから付き合ったとかそんな話は一切聞いてない。
肘を負傷してる青峰が何で今ここにいるんだ…


「あたしも分からないわよ。でもたいちゃんが青峰さんもいるって言うから朝食みんなでって言ったわ。絶対変なこと言わないでよ」

「はー…なんでお前は勝手にそう言うことを…」

「じゃあ何?あたしたちが締め出した娘を預かってくれたたいちゃんに朝ごはんも出さずに病院の付き添いだけさせるつもりなの?司がそんなに薄情な…」

「あー!もう!分かったよ‼今回は何も言わない。手術前のみさきと揉めて刺激したくないしな。青峰のためじゃなくみさきの為だからな‼」


結局これだ…
いつも俺が折れて泉の言うことを聞かされる羽目になる。


こんな情けない姿、部下と青峰だけには見られたくない。


にしても…
青峰が来るってことは、みさきと青峰は付き合い始めたってことなんだろうな。
しかも手術に合わせてLAに入ったってことは、あいつは手術の理由を知ってると思って間違いない。


今回は色々言うつもりはないけど…
すんなり認めてやるってのも癪だな
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