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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side 青峰

火神の家でみさきから手術のことを改めて聞いて、すげぇ離れたくなかったけど、みさきの家族だって今はみさきと過ごしてぇはずだってことはこんな俺でも理解はできた。


デカい門の前まで送って家に入るのを見届けるはずが締め出されたらしくまた火神の家に3人で戻った。


思いがけず一緒に寝れることになって同じベッドに入って抱きしめるとみさきも俺を抱きしめ返してくれた。

これ…多分みさきの父親にバレたらシメられる
けど別にそれでもいい。
今はみさきとの時間が俺にとって一番大事だ。


「今日は寂しくねぇだろ?」

「…やだ…あんなの忘れて」

俺の胸に顔押し付けて恥ずかしがってイヤイヤして可愛すぎだろ。

しかも自分があんな可愛いこと言っておいて忘れろなんて無理に決まってる。
めちゃくちゃ可愛くて、できることなら俺も離れたくなかった。

ほんとに男のことを何にも分かってねぇ。
照れたり恥ずかしがったりするくせに、突然素直になって可愛いこと言ってみたり、目ウルウルさせて見つめてきたり。

こっちが我慢すんのがどれだけ大変かなんてちっとも分かんねぇんだろうな


みさきと遠出すんならチャーターして夜も一緒に寝れる飛行機で移動する。


華奢な腰をしっかり引き寄せて俺の体と密着させるとみさきと目が合った。


「苦しいか?」

「ううん。苦しくないよ。青峰君狭くない?」

「狭くねぇよ」



体が密着したせいで近くなったみさきの鼻と俺の鼻が触れる位置で話してると自然としたくなる



何度かしたとはいえ驚かせたくねぇから、ゆっくり近づいてそっと重ねた。


上手く呼吸ができてねぇみさきの息継ぎの為に少し離してまた重ねて、みさきの指を絡めとる。


もっと深く探りてぇ気持ちはあるけど、それは多分怖がらせちまうから何度も何度も触れるだけのキスを繰り返した。


「んっ…そんなに……ダメ…」

“んっ”って言うなよ…
そんな言い方でダメとか言ったって煽られるだけだっつーのに…

「もう嫌か?」

「嫌じゃなくて…恥ずかしいです…」


目トロンとさせてウルウルさせてんのは無自覚なんだろうけどエロ過ぎる。

反応する下半身を抑え込んで、もう一度だけ唇を重ねて手は離さずに眠りについた
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