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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


「みさき部屋どうする?青峰んとこでよきゃそのまま寝ろ」

「それでいいに決まってんだろ」

「いや、みさきに聞いてんだよ!」


あたしが答える前に青峰君が答えたから大我が笑ってる。

実家を締め出されたけど、機内で離れたときすごく寂しいって思ってたから一緒に寝れるのは嬉しかった。

「いいだろ?」

「あ…ハイ」


なんだろ…
あたしってすっごい天邪鬼。

一緒に寝たいくせに青峰君にそう聞かれると素直に言えないで、そのくせ一緒に寝れないときは寂しいとか言って困らせる。



結局大我の実家のゲストルームで今夜は青峰君と寝ることにさせてもらった。


そう言えば…大我の家のゲストルームって寝るのは初めてかも。


あの事があって帰国した直後は眠ると夢を見たから、一人では寝れなくておばあちゃんと一緒に寝てた。

そして、大我と一緒に暮らすようになってからは、大我の部屋で寝てたからゲストルームで寝たことはなかった。


「あ、このベッド…あたしが使ってたのだ」

「火神の家にいた時か?」

「うん。一人だと眠れなくてこのベッドを大我が自分の部屋に運んでくれて同じ部屋に寝させてくれた」


このベッドはセミダブルで二人で寝るには少し狭い。
隣にも同じサイズのが置いてあって青峰君がそっちに座ってるからあたしは昔自分が寝てた方に寝ようと掛け布団をめくった



「こっち来いよ」

「でも一緒に寝るには少し狭いし青峰君飛行機でも広いとこで寝てないから今日はゆっくり寝て」

結局あたしは寂しいとか言っておきながら広いところで子犬を抱きしめて2回目の機内食まで眠った。
だから、あたしは長時間のフライトだったのにほとんど疲れてない。
でも青峰君は多分疲れてるからゆっくり寝てほしい




「俺はお前と寝た方が良く寝れんの。だからこっち来い」

体を半分お布団に入れて横をポンポンってしながら呼ばれたらあたしの意思なんて簡単に変わっちゃう

「ほんと?狭かったら言ってね」

枕を持って隣のベッドに入ると青峰君がいつものようにあたしをギュって抱きしめてくれた。
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