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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


「緑間達なんだって?」

「予定通りだよ。なんか採血の後の貧血が心配とは言われたけど貧血で引っかかったことないから多分大丈夫」

「リスクは?」

「最初に説明した通りだけど、大量出血したら死ななかったとしても脳がダメになったり記憶障害とか臓器不全とかなんか色々あるって言われて途中で気持ち悪くなって最後まで聞いてない。真太郎が全部分かってて聞いたら教えてくれるとは言ってた」


冊子を見せながら真太郎たちが説明してくれたことをそのまま説明して、全部説明が終わる頃には日付は変わってた。


重い内容は説明する側も聞いてる側も疲れるのか大我も青峰君もぐったりしててフライト明けのこれじゃ可哀想すぎる。


「あたし実家に戻るね」

「送る」

え、隣ですけど…


大我と青峰君が家まで送ってくれて門を開けて玄関を開けようとしたら開かない…


うそ…締め出された。


ママとパパの携帯に連絡をするけど出なくて寝室の灯りが消えてるから多分寝てるんだろうけどリビングは灯りが点いてる。

多分あたしが鍵を持って出たと思って閉められたんだ…


諦めて門の外に立たせたままの二人に締め出されたことを伝えて大我の家に戻った。



「なんで締め出されるんだよ(笑)」

「あたしが鍵持って家を出たと思ってるんだと思う。パパは寝たら起きないし、ママは寝るときスマホサイレントだから気づかないし。普通に締め出された(笑)」

「うちにいるってメッセージだけ入れとけよ」

「はーい」


朝になってあたしがいなかったら絶対大騒ぎするから、カギが開かなくて大我のとこに泊まるってパパたちにメッセージを送って、大我のお家に泊めてもらうことにした。


16歳でアメリカに戻った後入り浸ってた大我の実家。
あの頃とほとんど変わってなくてリビングには大我のパパが大好きな大我のママの写真がいくつかある。



亡くなってもずっとずっと愛され続けてる大我のママ


大我がいたからあたしは生きていることができてます。
もしあたしが死んだら一番最初にあなたにお礼をしに行きます。


何度か一緒に行ったお墓参りで、いつも、大我を産んでくれてありがとうって思ってた。

自分がもしかしてそっちに行くことになるなら、あたしもあなたのようにずっと忘れずに愛される人でありたいと思います
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