• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


相変わらず騒がしい夜のLAに到着して真太郎のところで用意してくれていた車に乗って自宅に送り届けてもらった。


「おかえり。脚は?」

あたしの帰宅時間を伝えていたからママとパパが家の外まで出てきてくれた。

「大丈夫。スケジュールとかそのまま説明してもらうからみんなに上がってもらっていいかな」

「そうだな」


大我と青峰君は大我のお家に行ったけど先生たちは全員で一度家に来て今回の件の謝罪と今後のスケジュールを伝えることになってる。


リビングに入ると座るように促すパパに全員が立ったまま頭を下げて今回の件を謝罪してくれた。


でもあたしはここにいる人たちが謝る筋合いなんてないって思ってる。
執刀医の先生は違う人だったし、あたしの脚のレントゲンを撮るって言ってくれたのはそもそも真太郎だった。

真太郎のところに行ってなければあたしは未だにあれを疼痛だと思い込んで肉芽腫はもっと複雑になってた。


明日からの採血と術前のレントゲン、手術の日程と予定時間、手術の手順やその後の日常生活や通院についての冊子を端から説明された。


採血は3回で1200mlを貯血する。
短い期間での貯血だから赤血球を作るのを促す薬を投与しながら鉄材も併用していくことが説明された。


あたしは血の話が結構苦手で、聞いてるうちになんか具合が悪くなってきたからちょっと席を外させてもらって両親に聞いておいてもらうことにした。

それに、分からないことがあればいつでも真太郎が教えてくれるって言ってくれたからそれに甘えさせてもらう



パパは今日の説明を聞いたら明日の午前中にはDCに戻って、手術の日までは戻らない。
だから明日はママと二人で病院に行って採血と輸液、レントゲン撮影をすることになってる。


最後は手術のリスクの説明だった。


すべてが終わって先生たちを見送って3人だけになったリビングにママの鼻をすする音とパパの深いため息が聞こえてあたしまで息苦しい気がした。



「大我戻ってるのか?」

「うん。同じ便で一緒に来てくれたよ」

「そうか…あいつには世話になりっぱなしだな」

「そだね。あたし明日からのことちょっと説明してくるから」


この重い空気が耐えられなかった。


大我に今から行くことを電話して家を出ると、玄関前で待っててくれて、すぐ家に入れてくれた
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp