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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


「可愛すぎ(笑)」

「だろ?最初ライオンみてぇにすんのなんて阿保っぽいとか思ってたけどやってみたらすげぇ可愛かった」


よっぽど可愛かったのか何枚も写真が撮ってあって角度によっては本当にライオンみたい。


「なんかちょっと前にライオンと間違えて通報されたのあったんだけどネロ君の方がライオンっぽいかも」

「マジかよ」


結構大型のワンちゃんがこれと同じようにサマーカットしてお外で飼われてたらしいんだけど、近所の人が見間違えて通報したっていうびっくりニュースを前にテレビで見て一人で笑ってた



今日のトリマーさんがライオンカットが上手だったことや、帰り道で小学生にネロ君が囲まれたことを話してくれて、あたしにしては珍しく起きてるうちにご飯の時間になった。


一緒にご飯を食べて、食後にココアが飲みたかったけどメニューになくて、どうしようかなって思ってたらCAさんがあたしの心を読んだかのようにホットチョコレートを持って来てくれた。

びっくりしたけどすごくおいしくて体もぽかぽかになった。


「よろしければ窓側の空席に広いベッドをご用意できますがいかがいたしますか?」

「うーん…ちょっと考えます」

「お決まりになりましたらお申しつけ下さいませ」

広いベッドに移動したら青峰君とは離れちゃう。
機内だから一緒に寝るってことはなくてもやっぱり近くにいたい。


「どうした?」

「え?」

「広いとこで寝た方が休まるだろ?」

「そうなんだけど…」

「それにあっちで寝れば星も見えるだろ?」

「うん。そうなんだけど…」

あたしがはっきりしないから青峰君を困らせてるんだって思うんだけど…

ちょっとでも一緒にいたいなんてなんかすっごく甘えてるみたいで重くなりそうで言いにくい


「一人だと手術のこと考えちまうか?」







「ううん。違うの…あの、えっとね…なんかちょっと寂しいなって…





青峰君とお席遠くなるのちょっと寂しいの…」


最初は隣の予定じゃなかったけどあたしの隣は誰もいなかったからCAさんに言って席を移ってくれたのに、あたしが移動したらまた席が離れちゃう。


同じ機内なのにどうしてこんな風に思うのか分からないけど、青峰君を見てると少しでも一緒にいてほしいって思ってしまう
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