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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side黄瀬

「颯馬君さぁ…何勘違いしてるか知らねぇけど、みさきっちに手出そうとしたらマジで殺されるよ」

「そんな脅し効かないですよ。俺マジなんで」

「お前がマジとか遊びとかどーでもいいんだよ。あの子はお前じゃ無理」


みさきっちは昔俺から美緒を守ろうと必死になってくれて、未だに俺と美緒がケンカすると美緒の肩持って美緒をすげー大事にしてくれてる

俺の大事な人を大事にしてくれる大事な友達。
その友達の彼氏だって俺の大事な友達で11年越しの初恋を叶えたばっかり

巨乳好きのゴシップ大魔王が一瞬にして誠実な奥手に変えられた。

雑誌やテレビで見るとモデルの俺より全然かっこいい青峰っちがみさきっちの前だと本当に普通の男になってる

みさきっちも仕事中は絶対崩さない表情も青峰っちの前では融けそうな程緩んで顔を赤くして全身で青峰っちを好きだって言ってる


だから絶対邪魔させねーよ


「そんなの聞いてみなきゃ分かんないじゃないですか?俺なら案外簡単にいけるってパターンかも。自分がうまくいかないからって俺にいかせないのは違うんじゃないっすか?」

簡単…


なわけねぇだろ



「いい加減にしろよ…俺じゃねぇっつってんだろ。けどその人はお前の何百倍も何千倍もみさきっちを大事にしてる。好きな女を簡単なんて言うバカ相手にするほどあの子は安くねぇよ」

「もういいから涼太も颯馬もやめろ。黄瀬の女は黒須さんじゃないし颯馬も今回は引け」

「納得できない」

「納得しろ。お前この間現場遅刻したの社長に怒られてんだろ。あんだけ世話になってるメイクに手出して万が一クレーム入れられたらクビになるぞ」






「…くそっ…分かったすよ…」



俺と美緒の関係を知ってる先輩が仲裁してくれたおかげでそいつがやっと引いた

けどこれで分かった

青峰っちならNBAクビになるって言われたってみさきっちを選ぶ
こいつは所詮その程度ってことだ


「でも諦めたわけじゃないですから」


「諦めろ。その程度じゃあの人に勝てねぇよ。人としても男としても。あの子が選んだ男は保身なんて考えねぇから」


俺の言葉に最後は何も言わずに事務所を出て行った


「はー…助かったっス」

「1つ貸しな」

これ先輩いなかったら殴り合いだったっスよ…マジで…


「ま、颯馬じゃ青峰には敵わねぇな」
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