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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


みさきっちが事務所に来ることは、ホワイトボードに書かれてる来訪予定者ってところで時間も日付も全員が見れた。


みさきっちを気に入ってる先輩は、みさきっちが連絡先を全然教えないことで、あんまり何度も聞くのは嫌がられるだろうからって現場が同じ時に“今日もかわいい!”とか言ってるだけだから全然いいけど、問題はみさきっちをマジで狙ってる後輩。


前回の俺たちの写真集で初めてみさきっちにメイクしてもらって以来、無駄なことを喋らない上にマッサージが上手くていい匂いで肌が綺麗で可愛いし美人とか言って、俺に会う度にみさきっちとの仲を取り持つように言われてた。

みさきっちがなんとなく男の人と距離を保ってるってのはずっと感じてたから、美緒に後輩のことを相談したら顔色が変わった。

“絶対ダメ。仕事以外で近寄らせないで”

怒った感じに言うからあまりの剣幕に俺も後輩から言われることをのらりくらり交わしてた


だけど1か月前、みさきっちがうちの事務所に挨拶に来ることになって、そいつがその日に休みを取ってるって知って、まさか俺のいないとこで接触をするつもりなんじゃないかって俺も夕方のスケジュールを空けてもらった


そして入ってた仕事を終えて事務所に行ってみれば案の定そいつがいる。


「あれ?颯馬君今日お休みじゃなかった?」

「そうですけど黒須さん来るんで。黄瀬さん全然教えてくれないし、黒須さんの事は俺マジで狙ってるんで」

俺に彼女がいるってことは社長と幹部社員と先輩数名しか知らないせいか、みさきっちとのことを取り持たないのが俺がみさきっちを好きだからだと思い込んでるらしい好戦的な目で俺を見てる。


「それに今仮に彼氏がいても俺奪うんで…邪魔しないでくださいよ」

邪魔はどっちだ…
お前程度が青峰っちからみさきっちを奪える訳ねぇだろ雑魚

「はー…邪魔ねぇ」

睨み合う俺と颯馬を見てヤバいと思ったのか先輩たちが割って入った。

「おい涼太、お前がそんな怒んな」

「颯馬、くだらない挑発すんな。黒須さんは今日は社長との約束なんだから変なこと言うなよ」


けど、青峰っちからも絶対近づけるなって言われてる。

青峰っちの顔はヤキモチ妬いてるとか取られんのが不安とかそんな顔じゃなくてマジでみさきっちを心配して警戒してる顔だった。



みさきっちが来る前に片を付ける。
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