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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side火神

みさきのあいさつ回りに付き合って、昼飯をおごってもらう為に入ったみさきのおすすめのイタリアン。

どっからどう見ても男が好むとは思えねぇ外観なのに、中は周辺の会社のサラリーマンと思われる男たちが何人かいた。

しかも運ばれてる料理を見ると結構大盛で、あれなら5杯も食えば多分腹は満たされそうだ。


みさきはおばさんのメシがうまかったせいか、外食しても旨いってあんまり言わねぇから、みさきのおすすめなら安心して食えるし外れない。


席に着いてメニューを見てると目に入る大盛無料。

3キロなら制限時間内に完食で無料らしい。


こんなで採算取れんのかよ…
3キロなんて誰でも食えちまうだろ


取り敢えず3キロのを1つと普通の大盛を2杯頼もうと決めて何にするか考えてたら水が運ばれてきて、聞き覚えのある声で名前を呼ばれた。

「えっ…か、火神…さん?」


「桜井!?」

全然変わらねぇ。
童顔なせいか高校時代と大して変わらねぇ顔で体系も変わってねぇ。

俺と桜井が知り合いなことにみさきは驚いてたけど、俺は桜井が店をやってることもそこをみさきが気に入ってることも世間が狭すぎて驚いた。


高校時代と変わらねぇのは見た目だけじゃなくて中身もで、何かと謝り倒す桜井が奥に戻ると待ち構えたようにみさきに聞かれた。

「まさかいじめてないよね!?」

「いじめてねぇよ。あいつの謝り癖は昔からだ。取り敢えず食いながら話すわ」


もう腹も減ってたし話に夢中になってみさきまで食う時間がなくなったら体重が減っちまうから、取り敢えず先に注文をすることにした。


「あたしオムライス」

「じゃあ俺ミートソースの3キロのとたらこ大盛とオムライス大盛」


「じゃあ呼ぶね」


みさきがチャイムを鳴らすと今度はバイトが注文を聞いてくれたけど俺の注文を聞いて変な顔をしてる。


「あの、お持ち帰りはできませんけど…大丈夫ですか?」

「大丈夫です。この人全部食べるので」


にっこり笑ったみさきがそう言うと、注文を繰り返し確認してからキッチンに戻って行った。



「あいつは、青峰の高校時代のチームメイトでSGやってた」

「え!?バスケできるの!?」


は?そっちかよ…
普通青峰とチームメイトってことに驚くんじゃねぇの?




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