• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


「お昼どうする?」

「すげー腹減ったからいっぱい食えるとこ」


ヤバい…

大我のいっぱいは普通の人の一週間分の食事量と言っても過言じゃない。

シーズン中は体の維持もあるから我慢することもあるらしいけど、補食を含めた毎日5回の食事を欠かさない。


今日はスケジュール的に午前中の補食ができなかったから腹ペコなんだ…


「あ!オムライス好きだよね?」

「あぁ」

「おいしいとこ知ってるよ。それにね…」




あたしの好きなイタリアンのお店。
味付けも濃すぎないし何よりも食材にこだわっててベーコンもウインナーも自家製。


「ここだよ」


“トラットリア桜井”

別名、トラットリアすみません

悪いことなんて何もしてないのにいつも謝ってばっかのオーナー桜井さん
いつも可愛いウサギのエプロンをしてる。


お菓子のお家みたいな外観で週末はカップルとかも多いけど、今日は平日でお昼から少しずれてるせいかいつもよりは少し空いてる。

お店に入るとすぐに案内してくれて可愛いテーブルクロスの席に座った。


バイトさんもいるけど最初のお水は絶対オーナーが持って来てくれる

「いらっしゃ…って、火神さん!?」

「桜井!?」

「え!?知り合い!?」

「スイマセン!スイマセン!」

え…あのあたし怒ってません。
なんかあたしがいじめてるみたいじゃん。

「桜井…お前相変わらずだな」

「スイマセン…僕なんて羽虫です…スイマセン」

羽虫!?全然思ってない‼
大我のこと怖いのかな?

「いや、もう謝らなくていいっつーの」

「今シーズンオフですよね。青峰さん腕大丈夫なんですか?」

「あぁ。来季は復帰できる」

「青峰さんの活躍見れると僕もなんかバスケやりたくなるんですよねー!ってスイマセン!馴れ馴れしくてスイマセン!」

「いや…だから謝るなって(笑)」


もう何で謝るのか意味不明すぎるけど、メニューが決まったら呼んで下さいって言って頭を下げてキッチンの方へ戻って行った。


メニューは決めたいけど大我とオーナーが知り合いだったってことが驚きすぎて聞かずにはいられない。


「どういう知り合い?まさかいじめてないよね?」

大我に限っていじめなんて姑息なことはしないけどあの謝る回数は尋常じゃない…
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp