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最愛 【黒子のバスケ】

第16章 愛しい体温


side 青峰

いつもならほとんど寝返りもしねぇほど爆睡のみさきが、何度か壁の方に体をひねるのを感じて目が覚めた


けどいつもみてぇにベッドから出ようとはしてなくて大人しく俺のところにちゃんといる

勝手にいなくなったらペナルティっつーのが効いたか?

ペナルティーなんて言ったけど、別に何かしてやろうなんて考えてなくて、兎に角みさきが俺をほったらかしてベッドからいなくなるのをやめさせたかったから、一応は成功してる


ホント簡単に騙されて可愛い奴



目を閉じてるみさきの頬に触れて名前を呼ぶと少し顔が赤くなって瞼がピクついた


……起きてんのか?
それともたまたまか?


どっちにしてもいつもほどぐっすり眠ってるわけじゃねぇ


長いまつげが伸びる伏せられた瞼と俺の好きな高い鼻、ぷっくりしてる赤い唇と真っ白な肌


緑間の結婚式でみさきを見た時、ドレスの背中のカットから見える肌が白人なのかと一瞬間違える程色が白かったけど、今の顔色はもっと白い

その白さが余計に唇の色を綺麗に見せてる気がした


「ホント可愛いな」


別に聞こえてもよかった。
みさきは自分の見た目が好きじゃねぇらしいけど、俺からすりゃすげぇ可愛いし綺麗なんだから俺がそう思ってるってことを知られても別に何の問題もねぇ


みるみるうちに赤くなるみさきの顔色で、目を閉じてんのが嘘寝入りだってことは確定した。


瞼だってピクピクさせ過ぎだ。
これなら初出演の子役の演技の方がまだ上手い。


信じられねぇど下手くそな嘘寝入りをやめねぇみさきのデコと鼻、頬にキスをして起こそうとしてもちっとも目を開けねぇ。


チッ…この強情め…


「本当は起きてんだろ?」

「…」


こいつ…
勝手にベッド出るのの次は寝たふりかよ。


絶対ぇ起こしてやる



髪に隠れた耳にそっと触るとくすぐったそうに身をよじって俺にくっついてきた

あーかわい…
もう諦めろよ(笑)




諦めの悪いみさきの髪をどけてピアスの開けられた形のいい耳にキスをした。






「ひゃぁっ!

起きるっ‼起きるから‼耳…触っちゃダメっ」












起こすのは成功した。


でもこれじゃ俺が今ベッドから出れねぇわ…

みさきのたまに発する言葉にならねぇ声がエロ過ぎて俺の下半身まで起きちまう

マジでこっちは寝てろ…
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