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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


結局ネロ君との走りっこは夕方まで続いて、ぐったりした大我が焼肉が食べたいって言いだすから、ネロ君を青峰君の実家に連れて行って車を交換しつつ、前に大我といったバスケ好きの主人のお店に行くことにした


この間と同じように口をパクパクさせて青峰君を見た店主が、今度は青峰君のサインをもらって大我のサインの横に飾ってた


「あのオヤジこの間と全く同じ反応だな」

「確かに。本当にバスケ大好きなんだね。これって今年の試合でしょ?」


バスケ好きなだけあって焼肉屋さんなのに店内にはバスケの試合の写真が飾ってあるところがあって、前シーズンのNBAを見に行ったのか試合の写真がいくつか飾ってあった



今日は個室が空いてるって言って完全な個室に通してくれてこの間と同じようにサービスをしてくれた


青峰君は初めてきたらしいけどおいしいって言って食べてくれたのは良かった

「あたし冷麺食べたい」

あたしは焼肉を食べたら絶対シメのご飯か麺を食べないと気が済まない


この間の石焼ビビンバもすっごく美味しかったけど、今日は麺の気分


冷麺特有の弾力のある麺をつるつる食べて、最後にゆで卵を食べてすっかりお腹が満たされた


「青峰、お前今日も泊まんの?」

「みさきがよきゃ泊まる」



てっきり今日は帰っちゃうんだと思ってた
けど泊まってくれるなら一緒にいたいな…

「うん。あたしは全然いいよ」


“いいよ”って言うか…
ぜひそうしてほしい。
そんなこと言えないけど…


あたしってホントいちいち言い方が可愛くない
美緒は意地っ張りだと思ってたけど、あたしもなんかあんまり変わらないのかも…


お店を出てコンビニでアイスを買って家に帰ると相当疲れたのか大我が今にも寝ちゃいそうで、先にお風呂に入ってもらうことにして、あたしはバニラアイス、青峰君はソーダのアイスを一緒にたべた


「青峰君がアイス食べてるなんて珍しい」

「甘いものはそんな食わなくてもこれだけは結構食う。中学の帰りとかコンビニでよく買い食いしてた。黄瀬のおごりで」

「あはは!黄瀬君中学の時からモデルさんだったからリッチな中学生だったでしょ」

黄瀬君は中学生でモデルになって、あのルックスの良さであっという間に売れっ子モデルさんになったって事務所の社長さんが教えてくれた
そしてその人気は衰えることなく現在も続いてる
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