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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


「お前明日クライアントんとこ挨拶回るんだろ。菓子折り買ったか?」

「買ってないから今日買いに行くつもりなんだけど…車運転してもらってもいいかな?」

「どこ行く?」

「いつものとこ」

あたしは大体何を買うにも全部そろってる百貨店


「そーいやあそこの屋上のドックランって4月から使えるだろ?」

「あ、そうだったかも」


2年前にオープンした夏季限定の屋上ドッグラン
小型犬と大型犬のスペースがしっかり区切られてて、ペット連れ専用のエレベーターで屋上に行かれるようになってるから人気がある


「青峰がまだ激しい運動できねぇから多分ネロもストレス溜まってるだろうし、俺と青峰でネロを屋上で遊ばせるからお前買い物して来いよ」

「うん。じゃあそうする」


「なら俺の家で車交換だな。ネロ乗せんなら俺の車のがいいだろ」

「あたしの車でも全然いいよ?」

「いや、匂いとかついちまったらワリィから俺ので行こうぜ。運転はどっちにしても火神だけど」



車なら10分だけど歩いて行くのは遠いからあたしの車で青峰君の実家に行って、車を交換してからネロくんも連れて買い物に出かけることになった


ネロ君あたしのこと覚えてるかな?




大我に運転してもらって青峰君の実家に到着すると、青峰君のお母さんが丁度ネロ君を連れてお散歩に行こうとしてるところだった


「大輝‼帰ってこないなら連絡しなさいよ‼昨日夕食作っちゃったでしょーが」

「あ、悪り。つかネロ連れて出かけるわ」

「あ、そう。今日夕飯は?」

「いらねー」

なんか…こういう姿ってちょっと新鮮…


お母さんと青峰君が話し終わって、ネロ君を車に乗せたり、大我と青峰君で車を入れ替えてる時にお母さんに挨拶をさせてもらった



「こんにちは。車置かせていただいてすみません」

「こんにちは!気にしないで。黒須さんだったわよね。その節はどうもお世話になりました」

「ありがとうございます。こちらこそいつも青峰君にはとてもお世話になってまして…ほんとすみません」

まさかいきなり付き合ってますなんて言えなくてお世話になってますなんて言っちゃったけど本当にお世話になってるから間違ってはない…はず


「いいのよ‼どんどん使って!家にいたって寝てるかネロ構ってるだけで、家の手伝いなんて今まで一度だってしたことないんだから」
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