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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


大我ってちょームカつく…

いつもあたしに色気ないとか言って。


確かに色気ないけど


「だから!あたしは色気で勝負してないっていつも言ってんでしょ!」






______ぎゅっ



「お前が色気ねぇ訳ねぇだろ?」


ひえぇぇぇぇ‼


「あ…あああ青峰君‼」


大我に言い返してて青峰君が寝室から出てきたことに気付かなかった。

青峰君はことある毎にぎゅってしてくれるけど、後ろからぎゅってしてくれるときはいつも腰をかがめてあたしの耳元で喋るから、背中がそわそわしてすっごく恥ずかしい…


ぎゅってしてもらうのは大好きだし嬉しいんだけど、青峰君の色気であたしが倒れそう。


「お前さぁ…いつでもどこでもみさきハグすんのやめろよ」

「別にいいだろ。公衆の面前じゃねぇんだから」

「公衆の面前でも所構わずやってんだろ!空港だろうが試合後だろうがお構いなしじゃねぇかよ」

うん…確かに。
それは大我が正しいかも。

今は公衆の面前じゃないけど大我の目の前だし…

大我と青峰君が向き合って、あたしは青峰君に後ろからぎゅってされたまま頭の上で飛び交う二人の言葉を聞いてる


「たまにしか会えねぇんだからいちいちそんなこと気にしてらんねぇよ」

「いや、気にしろよ。つーかいつまでそうしてんだよ。腹減ったっつーの」


「へーへー」


いつもよりちょっと不満げな声で返事をしてからあたしを解放してくれて、3人で家を出た。


てか…これってあの時の空港とよく似てる。

顔を隠した大きい2人と一緒に歩く小さいあたし…
今日はあたしもサングラスとキャップを被ってるけどなんかすれ違う人がちらちら見てる。


だけど悪いことなんてしてない


あたしの狭い歩幅に合わせて二人がゆっくり歩いてくれて、よく行く有機野菜とチキンが美味しいお店に入ると、奥のボックス席に案内してくれた



「サラダチキンが胸かももか選べるし、野菜は全部有機野菜で京都から仕入れてるらしいんだけど、ニンジンとレンコンがすっごく美味しいよ」


ここはキッチンもオープンキッチンで作ってるところが見れるようになってるから、さつきと美緒もお気に入りでよく3人で来てる



あたしがおすすめだよって言う物を全部乗せた2人のサラダボウルはすごく大きかったけど、お口に合ったみたいで2人ともあっという間に完食してた
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