• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰


「お前何したんだよ。進藤号泣してんじゃねぇかよ」

さすがにあんだけ泣いてりゃ俺だって何があったかは気になるけど、どうせ黄瀬のことだからくっだらねぇことして怒らせたんだと思ったから聞く気もなかった

まぁ火神が聞いたからしょーがなく一緒に聞いてやるけどよ


それにこいつには進藤を連れて帰ってもらわねぇと困る

俺が火神と寝てみさきと進藤が一緒に寝るなんて絶対ぇヤダ
俺がみさきと寝る


「ちょっと仕返ししたんス。さっきの試合のDVD最後まで見てたんスけど、俺が途中交代した後に火神っちと青峰っちがダンクしてるのとか緑間っちと赤司ッちの連携とか黒子っちのパスとか、何見ても“かっこいい”ばっかいうから!! その後美緒がいつも見てるモデルのDVDで、とりあえず出てるモデルを片っ端から“可愛い”って言ってたんス。全然美緒のが可愛いけど」


最後のは別にいらねぇけど…黄瀬の気持ちも分からなくはねぇな。

俺もみさきがあんなに一緒に寝るのに戸惑ってなきゃ絶対ぇいじめてた。
あんな初心な反応してるみさきをいじめたら、一緒に寝たくねぇとか言われそうだったからやんなかっただけだ。

まぁ気に入らねぇのは変わりねぇけど、ほかの女を可愛いなんて言う気にはなんねぇし、その後のみさきがめちゃくちゃ可愛かったから嫉妬も落ち着いた。


「んで?」

「そしたら美緒が怒っていきなり出てっちゃったんス」

「は?それだけかよ」

「それだけって…火神っちは分かんないかもしんないけど、彼女が自分以外をかっこいいなんて言うのはちょームカつくんスよ‼」

「まぁさっきのお前と青峰の顔見てりゃ気に入らねぇんだってことくれぇは分かったけど仕返しなんてすんなよ。ガキじゃねぇんだから」


火神のやろー…
なに一人で大人ぶってんだよ
仕返しすんに決まってんだろ


「いや、そりゃ進藤が悪いな。けど今日は連れて帰って抱きまくって、自分が悪かったっつって仲直りしろ。俺はみさきと寝る」

「はぁ⁉テメーはみさきと寝てぇだけだろ!」



そうに決まってんだろ。
別に黄瀬が進藤に振られようがどうでもいいけど、俺は今すぐみさきとベッドに戻りてぇんだよ。

確かに緑間をかっこいいとか言ってたみさきはマジムカつくけど、それよりも今はみさきと一緒にいてぇ。
ケンカの仲裁なんてしてる場合じゃねぇんだよ
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp