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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


大我に言われてリビングに行くと、半べその美緒がソファにいて大我はキッチンでお湯を沸かしてくれてる


「どうしたの⁉」

「りょーたが…」

「黄瀬君⁉何したの?」


半べその美緒はあたしの問いに答えずにいきなり泣き始めた

取り敢えずティッシュをあげつつあたふたしてると、青峰君が寝室から出てきてあたしのスマホは手に持って、自分のスマホで誰かと話してると思ったらそれをそのまま渡された

「黄瀬から電話だ」

「え?あたし⁉」

「なんか話したいらしいぜ」


青峰君の電話をそのまま耳に当てると黄瀬君の焦った声が聞こえた


「美緒そっち行ってる⁉」

「美緒に何したの?」

「いや…ちょっとした仕返しって言うか…」


仕返しって何⁉
泣かせておいて美緒が何かしたみたいなその言い方は何…

「黄瀬君…美緒のことはご心配なく」


美緒が泣いてるんだから結構なことなのに“仕返し”って…
大事にするって言ったじゃん


黄瀬くんの言葉にすごくムカッとして電話を切って青峰君に返した



泣いてる美緒の隣に座って背中を撫でてると少しずつ美緒が落ち着いてきた



「うち泊まる?」

「ソファ貸してくれる?」

「大我と青峰君が寝室で寝てあたしと美緒がママの部屋寝れば寝れるよ」


「泊る…」


「で、何があったの?」


大我が紅茶を持ってきてくれたから、それを飲みながら美緒に何があったか聞こうとしたらまたチャイムが鳴って、でも今度はもう誰がきたのか予想はついてる

大我がモニターを確認して、あたしの許可もなく玄関を開けたせいで予想通りの人が呼吸を荒くして入ってきた



「美緒っ‼」

「美緒は今私と話してるの。黙ってて」

「黄瀬、落ち着け」


大我にたしなめられて黄瀬君が大人しくダイニングに座ったから、美緒と一緒に仕事の部屋に入って話を聞くことにした。



「涼太が…モデル見て可愛い可愛いって何度も言うの…」

ん?


「あの…どういう意味?黄瀬君が浮気してるってこと?」

「違うの!あたしがよく見てるVSのDVDで、どのモデルが可愛いとか脚が綺麗とか言ってすっごいデレデレして、あたしなんてただの一般人なんだから敵う訳ないのにっ…」

そう言って、多分お酒のせいもあるけどまた大泣きし始めた



ふぇーーーん…りょーたのバカぁ…うぇーーーん…
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