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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰

もう何度目かになるこの約束。

みさきが安心できるまで何度でも言葉にする。


「うん…あの…ごめんなさい…」

「謝るな」

みさきは多分この先ずっとこうやって謝る。
だけどそんな事言わせたくねぇし、SEXができねぇってことを悪いと思わせたくねぇ。

そんな事の為に俺はみさきを選んだ訳じゃねぇんだから


「うん…」

それでも目線を下げたまま小さく返事をするみさきが、俺から離れちまいそうで思わず抱きしめた。


「みさき」

「…はい…」

「好きだ」

「…」

「お前は?」

俺の言葉にみさきの腕に力が入るのを感じて、気持ちは伝わってくるものの言葉には出さねぇみさきに催促をすると細い肩を上下させて何度も深呼吸をしてる



「…好き…です」

小せぇ声だけど、ちゃんと聞こえてる

「ならそれだけでいい」


少し体を離すと俯き加減で下唇を噛んだ真っ赤な顔で目をキョロキョロ動かして俺をちらちら見ながら何度も瞬きを繰り返してる

めちゃくちゃ初心で、こんな可愛い反応する女初めてだった


好きなんて女に言ったこと今まで一度もなかった
ましてや繋ぎ留めたいなんて思いもしなかった


「俺と寝れるか?」

「…うん」

「嫌なら俺はソファで寝る」

みさきが俺に気を使っていいっつってんなら無理に一緒に寝なくてもいいと思った
みさきの許せる範囲を俺らのペースでゆっくり広げていけばいいと思ってる


「全然嫌じゃないの。でもなんかいっぱいいっぱいで…その…どうすればいいのか全然分かんないの…」


顔真っ赤
目ウルウル
手をもじもじいじくりまわして見るからに焦ってる


あー…マジで可愛すぎ。



「何も考えなくていい。今までと同じように自然体でいろ」

「ん…はい」


小さく返事をしたみさきの手を引いて寝室を開けると、寝るのが好きなみさきらしいどでかいベッドと火神の家にあったのと同じバカラのライトスタンド

サイドボードには暗くてよく見えねぇけど写真立てがいくつも置いてあった

すげぇシンプルで、みさきの性格を表してるみてぇだった


枕が2つとクッションがいくつかあって、それをどかして寝れるようにしてくれた


「青峰君どっち側がいい?」

「右」


みさきと寝るときはいつも俺が右でみさきが左

違う場所で何度寝てもいつも自然とそうだった。
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