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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


マネージャーさんに送ってもらって、人目につかないマンションの駐車場内で降ろしてもらって、黄瀬君はその場では降りずにエントランス前で降りた。

黄瀬君は高層階だから本当は専用のエレベーターがあるのに私の荷物が多いからとエントランスで待ってくれて、一般用のエレベーターに乗って部屋まで送ってくれた。

美緒は黄瀬君のこういうさりげなく優しいところが大好きなんだと思う。

美緒はどっちかといえばクールな方で黄瀬君とは真逆。
まぁ黄瀬君の前でつんつんしてるのは完全な意地っ張りだけど

あたしは美緒の友達だし、どうしたって美緒の味方をするけど、今日のあのメイクさんのやり方や、聞いてしまった話が卑怯で嫌な感じがずっと残ってて黄瀬君に言おうか言うまいか決めかねていた。

「ただいまー」

「おかえり。悪りぃな黄瀬」

「全然ッス。…てか、すっごい仲良しッスね…」

大我はあたしが帰ると絶対お出迎えしてくれるしハグもしてくれる

「そうか?習慣なんだよ」

「そそ。あ、黄瀬君、お茶してく?」

「いや、今日の美緒緒と出かけるから準備あるし遠慮するっス」

ホント嬉しそうに言うからこっちまで嬉しくなる

「じゃあ、本当にありがとう。夜楽しんでね。」
 

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