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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰


「真太郎ってバスケしてると別人みたいにかっこいい‼」

“真太郎”

“かっこいい”


こいつ…

俺のことは青峰君とか呼ぶし、かっこいいなんて言わせなきゃ言ってくんねぇのに緑間には何度も何度も言いやがってマジむかつく…


最初から見たいとか言って黄瀬が巻き戻した時にテーブルに持ってきてあったリモコンで赤司がパスした瞬間消してやった。


「あれ!?何で!?」

「え!?今の絶対真太郎のシュート見れたとこじゃん!なんで消えるの!?」


だからだよ‼
だから消したんだっつーの

しかも…
また、しんたろう なんて呼びやがって



やっと付き合えた好きな女が他の男名前で呼んで「かっこいい」なんて何が楽しくて聞いてやらなきゃいけねぇんだよ


「さつき、リモコンは?」

「あれ?さっき、きーちゃんが巻き戻してくれたよね」

余計な事言うんじゃねぇ


女3人が一斉にこっちを振り返るのより一歩早くリモコンをテーブルの真ん中に戻して知らん顔してると進藤がリモコンを取りに来た。


「誰か消したでしょ!いいとこだったのに」

「あー…火神の手が当たったんだよ」

「はぁ!?ちげーよ‼」

「青峰君、嘘はいけません」

「黒子っちが消したんスよ。桃っちが可愛すぎてヤバいから」

「もう誰でもいいけど、消さないでよね。あたしとみさきがせっかく楽しく見てるんだから‼」

楽しく見んな
みさきが俺以外を見んのなんてマジで気に食わねぇ。


あーもー……
連れて帰りてぇ


進藤がソファに戻ってまたテレビを見始めた3人を見てテツがさつきを呼んだ


「さつき、そろそろ帰りましょう。今日は僕のうちに来るんですよね」

「うん!じゃあ先に帰ろっかな」

「ならタクシー呼びます」


他の奴は酒を飲んじまってるから送れねぇし、俺もみさきの車は運転できねぇから送ってやることはできなくてタクシーになっちまったけど、さつきはテツといられることがよっぽど嬉しいのか既に試合は眼中にねぇ


そしてみさきと進藤は試合に夢中


「黄瀬君すごーい‼」

「涼太めちゃくちゃかっこいいじゃん!」

すっげぇいい顔して振り返った進藤にさっきの凶悪面をひっこめた黄瀬がデレデレした顔してやがる。


みさきってマジで俺が好きなのかよ…
すげぇ不安なんだけど
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