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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


「いいよ。まぁ俺すげぇダサい感じだけど」

黄瀬君が苦笑いしながらもOKしてくれてあたしたち2人はテレビにかじりついた。


「さつき見ないの?黒子君出てるのに」

「見てるよー!でもあたしこの時マネやったから試合生で見てて結構細かいことも覚えてるの」

「いいなー!」


うん。あたしも今そう言いそうだった。
でもそんなこと言ったらあたしが青峰君大好きなのがばれちゃうからグッとこらえた。



青峰君かっこよすぎ…
ストリート特有の型にはまらないバスケで相手を翻弄してる

てか…黄瀬君とか真太郎もすっごい上手いんだ。
全然知らなかった

紫原さんってコートに立つともう天使でも妖精でもない。
守護神って感じ。

赤司さんはシュートはあまりしないけど、パスが凄すぎる。さすが4番


NBAは背番号は自由に決められるけど高校バスケは4番がキャプテンで5番がだいたい副キャプテンだって大我に教えてもらった。
あのまま日本で高校生活をしてたら大我の試合とかも見に行きたかったと思ってたから高校生の大我がバスケをしてるとこが見れて嬉しい


「あれ?高尾君?」


Qの間にベンチが写って真太郎の結婚式ではさつきに何も言ってなかったから話さなかった高尾君がチームのシャツを着て座ってる。


「え…みさきっち高尾君知ってるんスか?」

「うん。あたし…高1の時ちょこっとだけ秀徳にいたから。でもすぐLA戻っちゃったんだけどね」


ポロッとこぼした言葉を黄瀬君に拾われて少しだけ焦ったのは事実だった。
でももう大切な人たちに嘘はつかない。

全てを話すことはできなくても、誤魔化すのはもうやめる


少しずつ強くなっていきたい。

全てを知ってもあたしを好きだと言ってくれた青峰君があたしを強くしてくれる。



「秀徳って…みさきっちめちゃくちゃ頭いいんじゃないっスか!?てか練習試合で知り合ったんじゃないんじゃないっスかー!火神っちちょー適当なこと言うのマジでやめて‼」

「そんなこと言ったっけか?」


大我が完全にすっとぼけて黄瀬君が抗議してる。


「みさき…言わなくていいのに…」

「そうだよ…」

「あたし、強くなりたいの。もしどこかであいつに会っても二度と負けない。だからもう自分を誤魔化す嘘はつかないの」


心配してくれる二人に本心を言うとまた両側からギュっとしてくれた
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