• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


青峰君に無事にお土産を渡せて旅館をチェックアウトするために全員でロビーに集まった。


あ…青峰君被ってくれてる。


大我と一緒にロビーに来た青峰君がさっき渡したキャップを早速被ってくれてて嬉しくなった。


「あ、みさきが大ちゃんにあげたのあれでしょ」

「なんか青峰さんっぽーい」

何でバレるの!?
まぁキャップないって言ってたのに被ってたら分かるか。


「うん…なんか青峰君に似合うかなって思って」

言ってて恥ずかしい。
付き合ってなかったときに選んだのにその時から青峰君のことばっかり考えててすっごい好きだったって言ってるみたいで顔が熱くなる


「みさき、お前すげぇいいタイミングでキャップ買ってきたな」

頑張って落ち着こうとしてるのに大我まで何!?

「ちょっともうその話題やめて…ちょー恥ずかしい」

「お前さ、そんなんで大丈夫かよ。別に変なこと言ってねぇだろ」

「全っ然大丈夫じゃない」

そうあたしは全然大丈夫じゃない。

ドキドキして寝れなかっただけならまだしも朝からぎゅってしてもらったりおでこにキスされたりしてもう本当に限界。

心臓が痛い。


もう今日はちょっとどこかで心臓を休めたい。


「ねぇ…もう今日は二人にならないように一緒にいて」

「「なに言ってるの!?」」

「普通逆だろ(笑)そんなお願いしてくる奴聞いたことねぇよ」


あたしの心からのお願いも大我とさつきと美緒に爆笑されて黄瀬君と黒子君まで笑ってる。


「もう!笑わないで‼みんなすっごい意地悪じゃん!」









「おい」


ぎゅっ…


鍵をフロントに渡してた青峰君がいつの間にかそばに来ててあたしを抱き締めてくれたけど…




「人の女いじめてんじゃねぇよ」

頭の上から聞こえる低くて優しい声と、抱きしめられてる感覚が体の力を全て奪った。




ダメ…立ってられない


青峰君に掴まる間もなく膝かっくんされたみたいに崩れると青峰君が支えてくれた。


「大丈夫か?」

「だっ…ダダダダイジョブデゴザイマス」


死ぬほど恥ずかしい…
もうやめて。
誰もあたしを見ないで…


ソファに座らせてくれたけど全く顔があげられない。

あたし…もう限界‼‼
/ 1719ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp