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最愛 【黒子のバスケ】

第5章 色褪せない想い


side火神

ラウンジには行かずみさきと話して搭乗時間を待った。

アナウンスが流れていつも通りみさきにハグをして横目で青峰を見るとすげー嫌そうな顔をしてる

顔に出しすぎで笑える

これくらいいいだろ?

俺とみさきは幼馴染なんだからこれが普通なんだよってちょっとした優越感に浸ってた



この後自分が青峰と同じ顔をするなんて思ってもいなかった



「俺にもしろよ」



ハグってのは親しい間でするんだよ!
お前はまだそんなに仲良くねぇだろ⁉


みさきは断ると思った


けど…









「…じゃあ…失礼します」

すっげぇ照れた顔して両手を広げた








おい!それハグじゃねーだろ!


手を広げたみさきを青峰が思いっきり引き寄せて抱きしめた。


ハグじゃねぇ…
これは間違ってもハグじゃねぇ


「タキシード頼むな。…待ってる」


おい‼
その甘ったるい声誰が出してんだよ‼‼


お前青峰じゃねぇだろ‼



機内でぜってー茶化してやろ…



「…お持ちします」


すっげぇ照れて茹ダコみてぇに真っ赤になって…
でも嬉しそうにちょっと笑って下唇を緩く噛んでた


ウェイトレスかよって言いたかったけどそんな雰囲気じゃねぇ…


ケッ…なんだよ
青峰なんか一緒に乗せてくるんじゃなかったぜ
何が嬉しくて好きな女がほかの男とイチャついてんの見なきゃいけねぇんだよ
チキショー…


みさきは片思いならあたしの勝手とか言ってたけど全然片思いじゃねーよ…それ

恋愛初心者には分かんねーかも知んねぇけど普通に恋愛してきた女なら大体は勘付く

俺だって別に恋愛経験豊富とかじゃねーけどこいつらがお互いに好きだってことぐらい見てりゃ分かる


でも俺が青峰にみさきの気持ちを言ったところで何の意味もねーんだよな

そしてその逆もだ
みさき自身が乗り越えていかねぇと
乗り越えるための手助けが必要ならいつでもしてやるけど最後の壁を壊すのは絶対に自分自身だ。


だから頑張れ

1か月会えなくても気持ちが色褪せないならNYで青峰との時間を大事にしろ

まぁあれだけ人を好きにならなかったみさきの気持ちがたった1ヵ月程度じゃ変わらねぇだろうけど…


見えなくなるまで手を振ってるみさきが次会った時にどんな新しい表情を見せてくれるのかすげぇ楽しみ
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