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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰


みさきはいろんな奴に大事に思われてる。

俺もみさきをめちゃくちゃ大事に思ってる。


「つーか火神、お前みさきに何言ったんだよ。この部屋来た時めちゃくちゃ泣かれてマジで焦った」

屋上であんだけ無理とダメを言ってたみさきの考えが1時間やそこらで変わるなんてありえねぇから、何で突然俺に好きって言う気になったのかみさきに聞いたら、「大我に怒られちゃったの」とだけ答えてくれた。


「あ?誤魔化すなっつっただけだぜ。あいつが告ってきた相手に無理とか返事だけでもしたことが、そもそもそいつを好きって言ってるようなもんなんだよ。みさきは告られたらまず間違いなく全力で逃げる。返事とかしてる場合じゃねぇぐれぇ怖いって思うんだよ」

「そうか…みさきがこれだけは無理とかこれをしたら怖がるとかあんなら知っときてぇんだけど」


「みさきは右の太もも触られんのをめちゃくちゃ嫌がるし、脚を開くような体勢も怖がる。退院前に診察を受けた時、脚が閉じれないことでフラッシュバックを起こしてめちゃくちゃ怖がって過呼吸になる程泣いてた。あと、サッカーを見ると当時のことを思い出してる感じはする」



火神はみさきをめちゃくちゃ分かってる。

自分の女の事を他の男に聞くなんてすげぇ癪だけど、怖がらせてからじゃ遅せぇ。

今まで俺を怖いって思ったことがなくても、それはこの先も怖いと思わねぇってこととは違げぇ。
避けられることは最初から避けておく


「分かった」



「青峰、みさきのアレルギーだが、ラテックスアレルギーはフルーツ類のアレルギーを併発している場合が多くみさきも例外ではない。今までは大丈夫でも今後突然アレルギーを発症することも充分考えられる。みさきがエピペンをいつもどこに持っていて、どうやって使うのかは必ず覚えておけ。そして、アレルゲンに接触した時やアナフィラキシーを起こした時は、すぐにエピペンを打って救急車を呼べ。その時にラテックスアレルギーだということを必ず伝えろ。救急隊員や医師が普段使う手袋は高い割合でラテックス性だ。アレルギーがあることを知らなければそれで触れてしまう」

「分かった」


聞いといてよかった。
万が一何かあった時おたおたして助けられませんでしたじゃシャレにならねぇ。

マジで惚れて初めて大事にしてぇって思った女だからちゃんと知っときてぇ



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