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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰

みさきの話を聞いて気になることはいくつかあった。
みさきは自分に起きた事実しか話さなかったから火神が突然みさきをおいてシカゴに行ったことも、20の時突然みさきを日本に連れ帰った理由も火神に聞きたかった。

そして、これからみさきと一緒にいるうえで、俺がみさきのトラウマを刺激しねぇ為に気をつけることも聞いておきたかった。


それに緑間にも聞きてぇことはあった


「みさき秀徳だったってことは高尾とも知り合いなんじゃねぇの?」


「そうだが」

緑間の結婚式、二次会と高尾もいたから俺らは結構話したりしてた。
黒須なんて苗字そう聞かねぇから、席次を見りゃあの高尾がみさきに気付かねぇはずねぇ。

「お前の結婚式の時、全く知らねぇみてぇな態度だっただろ?高尾はあの事知ってたのか?」

「高尾にはみさきを見ても声をかけないように頼んでいた。桃井もいた手前、突然高尾がみさきに話しかければ何か感付かれかねなかった。高尾は確証はないだろうが…確信してたはずだ。俺がそれを頼んだ時、理由も聞かずに了承してくれた」

「そうだったんだな。高尾がみさきに近づこうとする男をさりげなくブロックしてたのはそういう意味だったのか」

あの時俺はみさきを目で追ってたのに、何故か常に高尾が視界にいた。
そして、明らかにみさきとさつきに声をかけようとした男達に高尾がぶつかったのが違和感があった。
ホークアイのあるあいつが自分からぶつかるなんて変だと思ったけど、緑間に言われたことを高尾なりに噛み砕いた結果って訳か

「みさきは自覚がないが、決して異性に関心を持たれない訳ではない。だが警戒心が非常に強く着いて行くことはまずない」

よく俺とNYで同じ部屋でメシ食ってくれたな…
あの時はあの太ももの傷にあんな辛いことが隠されてるなんて思いもしなかった。

それに今回の手術だってあの事がなきゃしなくて済んだ。

今後もあの出来事がみさきを苦しめることがあるかもしれねぇと思うとどうしようもねぇ程苦しくなった。

「それは黄瀬から聞いてた。鉄壁のガードでガッチガチだとか言ってたけど無理もねぇな」


「みさきは男が怖いってより好きになられんのが怖いんだよ。相手が自分に興味を持った瞬間に逃げる」


自分を好きだって言ってた男にあんなことされりゃ当たり前だ。
俺を好きになってくれたこと自体奇跡だ
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