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最愛 【黒子のバスケ】

第15章 初恋


side青峰

話が終わって張りつめた空気が和らぐとみさきが俺に可愛い顔して笑ってくれた。


















「さつきたち待ってるからあたし玲子先生と戻るね」



は?

は?

はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?



こういう時って普通一緒にいるんじゃねぇの?


呆気に取られて何も言えねぇ俺をほったらかして立ち上がると、玲子サンが「じゃあお部屋もどろっか」とか言って俺たちの部屋から普通に出て行った。



「…」

「青峰、みさきは恋愛初心者だから、雰囲気とか空気とか全っ然読めねぇぜ」

それは知ってるけど…
普通こっち見て笑ったら一緒にいるだろ。

「覚悟の上だろう。俺があの時カフェで貴様に言ったことを忘れたなどとは言わせん」

緑間ってみさきの親父かよ


「ったく…笑ってんじゃねぇよ」




「マジで頼むぜ。大事にしてやってくれ。色々手がかかるかも知んねぇけど……返品不可だ」

「頼まれたって返してやんねぇよ」


やっと手に入れた世界で一番好きな女。大事にしねぇなんてありえねぇ。

「まさか11年前に一目惚れしてたとはな。お前には驚かされるのだよ」

火神…バラしやがったな

「俺は一途だからな」


「「どこがだ」」

どこがって…
16で惚れたんだから俺だって片思い11年だろ。
さつきと同じじゃねぇか。
これを一途と言わずなんて言うんだよ



「だが、今後は嫌でもそうなってもらう。みさきを傷つければただでは済まさない」

「そばにいてやれねぇことも少なくねぇ。でも絶対ぇ傷つけねぇ」

俺とみさきは距離がある分お互いが見えねぇことが多い。
だから多分並みの好きじゃやってけねぇし、小さい油断がみさきを傷つけちまう。
だからそうなんねぇように色々考えてかなきゃいけねぇ。

絶対ぇ離したくねぇ。



「そーいや、みさきの手術お前来んの?」

「当たり前だろ。自分の女が手術すんのに呑気に日本になんかいられるかよ」

「フライト明後日だぜ。取れるか?」

「取ってあるに決まってんだろ」

みさきが渡米の日程を教えてくれた時に速攻取った。
取るに決まってんだろ。


「どこ泊まんの?」

「あ?お前んち。みさきんちの隣なんだからそれ以外ねぇだろ」

逆に違う選択肢があんなら聞きてぇわ。
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