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君と見る景色【ヒロアカ】【短編】

第18章 短い命





ミーンミンミーン





7日間しか生きられない昆虫が必死に求愛行動を続けているなか、私たち1-Aはひたすら地面を見つめていた。




麗「あかん………もう限界やぁ……。」


芦「今日40度越えるかもって誰か言ってたー。」


瀬「それ俺だわ。」


切「にしても暑過ぎね?」


上「……………っだぁぁぁぁぁあ!!!あっちぃ!!!!もういいじゃん!充分綺麗じゃん!」




噛み合っているようないないような会話を定期的に繰り返すこと2時間。
とうとう上鳴電気が発狂した。




蛙「ケロッ。駄目よ、上鳴ちゃん。ここの雑草を全て抜き終わるで終われないのよ。」


飯「そうだぞ!!あと半分ではないか!ヒーローたる者これしきのことで根を上げてはいけない!!」


上「うぇ〜〜半分もあんのかよ。てかヒーロー関係ねぇだろ!」


緑「さすが雄英高校。これもヒーローになる為の一貫なんだ。猛暑での草むしりは集中力、忍耐力が鍛えられるから合理的主義の相澤先生はそこまで見越してブツブツブツブツ…………。」


麗「デク君(苦笑)————あれ?そういえばちゃんと轟君は?」


切「爆豪も居ねぇ。」


上「まさかサボってんじゃねぇか!?」


耳「いや、案外真面目だからそれは無いでしょ。」


上「俺ちょっと見てくるわー。」




そう言うと気怠げな物言いとは裏腹に一目散に姿を消した。




切「お前こそサボりに行くつもりだろ!!っておい!!待て!………悪ィ、見張りしてくるな!」

耳「ったくあの馬鹿、逃げ足だけは早いんだから。」





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