第2章 ハンカチ王子
飯「もうすぐ火事が起こる予定だ!みんな、油断してはいけないぞ!!」
切「いや公言しちゃ駄目だろ。」
『同感。』
他校とは比べ物にならないほど本格的とされる火災訓練が行われる五分前。
いつものごとく飯田君は雄叫びを上げた。
ふとポケットに手をやればいつもあるものが無い事に気付き行き場のない手を元に戻す。
飯「ふむ……。あと2分か…。」
そう言った時だった、ジリリリリリと非常ベルがけたたましく鳴り響く。
麗「うわぁっ!?びっくりした〜!」
飯「何!?始業時間になっていないぞ!?」
八「いつ何が起こるか分からないからこその訓練という事ですわね。」
『じゃあ指示通り校庭に行こう。』
爆「俺に指図すんじゃねぇ!!」
『ちょっと!手バチバチしないで!?本当に火事になるから!』
爆「あ゛ぁ!!?」
殺気は納めないものの火花は抑えてくれた爆豪君に続いて私は廊下へ出た。