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君と見る景色【ヒロアカ】【短編】

第14章 近くて遠い





その後東エリアを踏破し終えた頃には辺りは暗くなり始めていた。




上「爆豪に連絡したか?」


『うん。これから帰るって送っといた。』


上「おめーも律儀に守んのな。」


『守らなきゃ後が恐ろしいからね…。』


上「まぁが愛されてる証拠だと思うぜ!」




彼女が異性と出かけようもんなら入念にチェックが入る。
相手、行く場所、帰りの時間や手段。
ここ最近の轟に至ってはGPSを付けたいと口癖のように言っている。
愛ゆえに……というやつなのか。




上「お前も大変だな……。」


『テンションの振り幅怖いんだけど。』




駅までの道のりをとぼとぼと歩く。
電車に乗れば、寮に着いてしまえば自分だけを見てはくれなくなる。




『………疲れた?』




そんな気持ちが滲み出ていたのか、重い足取りに気付いた彼女。




上「いや?ただを帰したくねーなって。」


『なにそれ(笑)お持ち帰りしても帰るところは一緒だよ?』


上「そうなんだよなぁー!」




彼女はひとしきり笑ったあと俺に現実を突きつけた。




上「俺さ、頑張るわ!!」


『ん?急にどうした?』


上「いや!みんなに負けねーぐらい強くなるわ!!」


『うん。私も負けないよ!』


上「めちゃくちゃ強くなってやる!」










そんでもってのことを守るんだ!!!


まで言えりゃ良かったんだけどな…。
どーせ俺はヘタレだよ!



END







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