第13章 そこのけ黄色
『上鳴、早く行かなきゃ!電車遅れちゃう!』
上「あ?あぁ……。」
引き摺るように腕を引く。
すると目の前に轟が待て、と立ちふさがった。
『どうしたの?』
轟「なんかあったら電話するんだぞ?」
『え……?あ……うん。』
轟「帰り迎えに行くか?」
『いや、上鳴と帰るから大丈夫だよ?』
轟「GPS付けさせてくれ。」
『えっ、なに!?物騒!!』
上「俺ついてるから大丈夫だって!安心し「できねぇ。」
上「爆豪!!?」
爆「!!目的地に着いてからと出る前必ず連絡しろ。あとアホ面と離れんな。トイレも入り口付近で待たせとけ。分かったな?」
『………。』
爆「分かったかっつってんだよ!!!」
『分かったからそんな怒らないで!』
早朝にも関わらず大騒ぎする彼らを影から見守るクラスメイトは、
「になるとあいつら過保護だよねー。」
「だな!まるで父親だ。」
「にしても過保護すぎやしないか?」
「それだけちゃんのことが心配なのよ。」
「愛されてるね。」
などと呑気に話していた。
続く