• テキストサイズ

君と見る景色【ヒロアカ】【短編】

第13章 そこのけ黄色





『デートと言えばスカートだよね。』




姿見の前で最終チェックをしていた。
流行りの膝下丈で薄いピンクのスカートに、歩きやすさを重視して合わせたのは黒いスニーカー。
上はデニムジャケットを羽織って中は白い薄手のニット。



ヘアアレンジは耳郎にやってもらい、化粧も施してある。
可愛いと褒めてもらえるだろうか。
不安に思いつつも待ち合わせ場所である共同スペースへ彼女が足を踏み入れた瞬間、




爆/轟「「どこ行くんだ?」」




ソファーに深く腰をかけ腕組みをする爆豪と轟から声をかけられる。




『上鳴と出かけるの。二人は?一緒なんて珍しいね。』


轟「目的が一緒だっただけだ。」


爆「あぁ。誰が好きで半分野郎なんかといるかよ。」




まじまじとを見る轟。
あまりにも真剣な顔をしている為、彼女は声を掛けるのを躊躇ったがようやく轟が口を開いた。




轟「。可愛いな。」


『えっ。本当に!?ありがとう!』


爆「チッ。」




褒められたことで頬を染める彼女に、思ったことをすんなり言える轟に、言いようの無い苛立ちを感じそれを舌打ちへと昇華させる。
無論その程度では消える筈もなく。
躊躇っていると本日の苛立ちの最要因が現れた。




上「おはよ〜!……ってあれ?お前らが一緒にいるなんてめずらしくね?」


『おはよう。私もそう思ってた。』


上「何なに〜?まさかを見送ろうと鉢合わせた感じ?」


爆「違ぇよ!!!!」




とうとう爆豪は手の平を上に向けバチバチと火花を散らし始めた。
これはマズイと悟ったは機転を利かせる。





/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp