第9章 クリスマス①
峰「…知ってるか?今日はイエスキリストの命日なんだぜ?」
上「そんな日にまで学校だなんて教育委員会も酷だよな。」
瀬「クリスマス?何だそれ。初めて聞いたぞ。」
しんみりと窓の外を見上げる二人に切島がとどめを刺しにかかる。
切「でもお前ら学校ない方が苦しんでたんじゃねーのか?」
上「学校なかったらナンパしまくってる。」キリッ
峰「クラスでクリスマス会からの聖なる夜に持ち込んだな。」キリッ
切「そこキリッとするとこじゃねーんだわ。」
クラスの大半は家族と過ごすかあるいは仲のいい数人で出掛ける予定らしい。
デク君やお茶子ちゃんはいつもお世話になっているから、と飯田君のお母さんから家に招待されたと言っていた。
『……ん?私もぼっちじゃん!!』
峰田君たちのやり取りをぼんやりと眺めていたのだが、急に現れる当事者感。
思わず叫べば反クリスマス勢力がわらわらとやってきた。
峰「同志よ、ここにも居たか。」
瀬「クリスマスなんて知らないよな!?初めて聞いた言葉だよな。」
上「この頃海外に染まりすぎだ。このままじゃ日本は駄目になっちまう。」
『駄目にしてるのは確実に上鳴君たちだよ。』
切「つかよ、お前らと出掛ければいいんじゃね?」
峰/瀬/上「それだ!!!」
『そうなの?』
果たしてそれで問題が解決するのか。
首をひねっている彼女をよそに彼らは和気あいあいと案を出す。