第8章 境界線はどこから?
轟「普通じゃない場合ってどんな時だ?」
『ん゛っ?』
轟「今考えたがちっとも思い浮かばねぇ。俺はとこうしてちゃいけないのか?」
いけない、と即答したい気持ちを抑えすっかり動揺している頭をなんとか回転させる。
『付き合ってる男女は一緒に寝る、かな。』
轟「じゃあは爆豪と付き合ってんのか?」
『付き合ってない。けど私と彼が一緒に居たのは今日焦凍が私に対して思ったことと同じだと思う。』
轟「そうか…。少し分かった気がする。ありがとな。」
『ううん。…………で、この手足はいつになったら解くの?』
轟「寝るまでだ。」
『今の私の話聞いてたよね?』
轟「あぁ。だが俺がこのままが良いからそうする。」
忘れてた。
この人結構頑固でワガママなんだった。
なんだか自分だけがドキドキしているように思えて焦凍の心臓へ手を伸ばした。
『————ッ!?』
轟「これでも色々抑えてんだ。」
あぁ、きっと明日は二人とも寝不足だ。
END