第7章 やがて実となれ
二人分のご飯を席に持ってきたと轟。
既にご飯を食べ終えた彼が訳を聞こうとすると彼女はどこかへ歩いて行く。
『デク君!ご飯冷めちゃうよ!』
緑「へっ!?あ、うん、ありがとう!」
緑谷を連れて再び席に戻ってきた彼女は行儀よくいただきます、とお箸を手に取った。
轟「なるほど。口実って訳か。」
『そうでもしなきゃ抜け出せないでしょ?アレ。』
緑「本当に助かったよ、さん。ありがとう!」
『元々は私が蒔いた種だしね。』
苦笑いでそう言う。
その種が育って実をつけてくれればどんなに良いことか。
二人も苦笑いを返すのだった。
END