第7章 あなたと共に
快感で脳が震えた気がした。
「エルヴィン、える……び、待っ……あぁっ!?」
身体が仰け反り、逃げたくなるが無駄で。エルヴィンが弄りながらキスをしてきて捕えられた。
身体の芯から熱が放出されて、全身が火照る。
ぐっぢゅ、ぐぢゅっ、と、水音も異常な位に聞こえた。
いつの間にか足を立てて腰を上げたユリアは、足を震わせながらエルヴィンと目が合う。
「気持ちいいのか?」
「は、いっ……気持ちい、で、すっ」
「イきそうなら遠慮なくイッていい」
「は、あっ、もっ……イく……っ、イッちゃいますぅっ!!あ"っ……」
つま先立ちになって身体を揺らすユリア。膣も自分で分かるほどに収縮を繰り返している。自分の髪を握り締めて荒い呼吸をするユリアをエルヴィンが見下ろしてくる。エルヴィンの大きな手のひらが汗で顔にまとわり付いた髪を取ってくれた。
ぐったりとエルヴィンを見つめれば、エルヴィンが切なそうな表情をして近付き、キスをした。エルヴィンの情欲を纏う唇に、舌。ユリアは積極的にエルヴィンの動きに合わせながらしばらくキスをしていると、挿入はまだかと身体が焦れったく感じてくる。
「私が欲しいのか」
「う、ん、……欲しい」
「欲しいです、だろ」
「は……い、欲しいです、……下さい」
さっきからそうだが、ユリアはエルヴィンに従ってしまっている。どうしてなのかは分からない。だが一つ言えるのは、こういうやり取りをセックスの最中にされてみたかったこと。行為自体も憂鬱だった筈だ。今まさにエルヴィンと繋がろうとしているのだが、身体が期待して、エルヴィンを求めている。
夫には無い自分の心身の反応に戸惑う。
開かれた足の膝を片手が掴み、エルヴィンがモノをユリアの膣口にあてた。