第7章 あなたと共に
「何を戸惑っていらっしゃるんですか」
耳にまとわりつく甘い低音の声。それに反応し、必要以上に女の声が出てしまう。
「は……あ、の……っ、優し……く」
「んん?優しく?私は充分優しくしていますが」
ユリアの着るのはワイシャツとロングスカート。その服は着たままに、胸元のボタンを少し開けて下着をずらして長い舌を乳首に下ろした。
「あ"っ……!」
「しずかに……聞こえてしまいますよ」
「だっ……て、んんっ……あ、あぁあ……あー……」
言葉も出ない程、じっくりと捏ねられては吸われ、エルヴィンは片手の親指と中指でユリアの両胸の乳首を指先で同時に捏ねた。
「あ"……はぁぁ……」
「ふ、気持ちよさそうですね」
「う、るさ……っあ!?」
「この期に及んで悪態をつく人にはお仕置きです」
エルヴィンは強く乳首を摘んだ。
「い、痛いっ、やだ……い、た……やめて……」
「やめてください、だろ」
ハッとしてエルヴィンを見る。
ランプだけの光の中、自分を見下ろすエルヴィンは大きい。ユリアは酷く子宮の奥が疼いた。
「や……めて、下さい……」
「いい子だ」
手が退かされた。次に漸く下腹部に移動したエルヴィンだが、下着の上から股に触れた時に少し止まった。
「厭らしいな。びしょびしょだ」
「い、言わないで……!」
ユリアが言えば、太ももに痛みと破裂音に似た音が小屋に響いた。
「あっ……あ!?」
何故叩いたのかユリアが分からないでいれば、エルヴィンが下着の上から匂いを嗅いだ。
「メスの匂いがする。発情したメスの匂いだ」
ユリアは恥ずかしさに耐えながら、返す言葉が見つからずにエルヴィンに身体を委ねる。