第6章 歪んだ二人の向かう先
ユリアが近頃夢中になっているやり方は、ユリアがタチの役割をして相手を犯すやり方。
プライドの高い人間の尻を犯すやり方は、とても良く効き、モノの形をした玩具が取り付けられたベルトを装着している最中に相手が降参して話を聞き出すことも出来た。男女共に関係なく執行する。とても効率がいい尋問方法という訳だ。
……というのは建前に過ぎない。
全てはこの日の為と言っても過言では無い。
いつかこの日が来ると思っていた。
調査兵団団長、エルヴィン・スミスへの尋問。
ユリアはすぐ様玩具の特注をしに出掛け、購入した道具を更に自分仕様に改造し、完成した道具を並べてひと息ついていた。
部屋のドアがノックされ返事をすると、上官が少しドアを開けて声を掛けた。
あと30分でエルヴィンが到着する。その報せにユリアは抑えきれず、エルヴィンに使用する道具の一つであるモノに似せた玩具で自慰を始める。
ーーこれが、エルヴィンの中にーー
ユリアは椅子に座ったまま足を閉じて、潤滑油を付けたモノでクリトリスを擦る。というのも性行為自体に経験は無い。
そんなユリアは上下に擦りながら亀頭の出っ張りで引っ掻き回されてすぐに快感を得そうになるが焦らす。
「エルヴィン……エルヴィン……ああ……凄い……早く……犯し……たいっ……あっ……!!」
焦らした筈だが、下腹部に力を入れた途端に達してしまった。
「あー、もう、最悪」
二回目を開始し、再び焦らしながら遊んでいると、またドアがノックされたので服装を正して返事した。
エルヴィンが到着したとのこと。
待ちに待ったこの日。
「ふふ、くははっ……楽しみ……」
ユリアは笑って、道具を大切にカートに乗せて地下牢へと向かった。
-END-