第5章 ごめんなさい。
「あ"……っ、あ……はぁっ……あぁあ……」
絶頂感が抜けない。怖いくらいに。左腕はエルヴィンに掴まれ、右手はミケに優しく握られている。
「カルデリアさん、凄く気持ちいいですよ」
「二人とも、な……まえ、ユリア……て、言って下……さ」
カルデリアは夫の苗字。
今だけは、今だけはその名でよばれたくない。
「おねが……しま……」
やっとの事で話せば、エルヴィンは返事はせずに腰を強く打ち付けた。
息が出来ない。ヒュッと喉の奥が鳴り、仰け反った。
「ユリアは、本当にいけない人だね」
また腰をゆっくりと引き、腰を打ち付ける。
「結婚しているのに、今日会ったばかりの男に犯されて、こんなにペニスを離さないようにしっかり咥えこんで。旦那様が知ったらどう思うだろうな?なあ、ミケ」
ゆるゆると腰を押したり引いたりしながら、気持ちいい場所を擦る。
「ああ。旦那さんを不憫に思う」
ミケが耳元で囁き、ユリアの耳の外輪を舐めた。
「あぁあぁぁ……っ」
ゾクゾクとして、身体に力が入らない。ミケに体重を預けるようにする。
「しゅ……じん……の、ことは、言わ……ない……でえ……」
ユリアの言葉には何の返答も無い。また快感が襲ってくる。