第3章 性的好奇心
「ユリア……愛してる」
「あ、たし……も……、んあ"っ!!?」
バチュッと破裂音と粘着質な音が同時に部屋に響いた。
身体に異常な程の快感が走り、一気に鳥肌が立った。
構わずエルヴィンは身体を起こしてユリアを見下ろしながら奥深くを突き、ユリアはエルヴィンの手を必死に掴み、互いを絡ませ、強く握り締め合う。
「っユリア……出すぞ」
「え、るっ、び……イ……ぢゃ……はっ……っあ!!」
同時に果てたユリアとエルヴィン。
ユリアはこの上ない最高の快感の中に囚われ、意識を手放した。
記憶の終わりに残るのは、エルヴィンに二の腕の内側に噛み付かれながら、膣の奥深くに愛の塊を注ぎ込まれる感覚だけ。
ハッと目を覚ますと、部屋には明るい陽射しが入り込み、時間を見れば昼前。パジャマを着ている。エルヴィンの姿は隣に無い。
訳が分からないが、とりあえず子供たちは……と起き上がろうとすれば、酷い倦怠感に襲われ、股にピリッとした痛みが走りそこを覗くと、股にあったはずの陰毛は無く、少しヒリヒリする。夢では無かったらしい。
バタバタとリビングへ行けば、ボサボサの頭のまま昼食を作るエルヴィンがキッチンにいた。
「子供たちは……」
「送り出したよ」
「今日……」
「俺は休みだ。先週言ったろう」
「そっか……」
股は少しだけヒリヒリする。夢では、無い。
「……気持ちよかった、毛が無い状態でのえっち……」
「ふふ、そうだな。そういえば初めてじゃないか?意識を飛ばすなんて」
「ん……。ねえ」
「ん?」
「また……したい。今から……」
「昼飯出来るぞ?」
そう言いながら、エプロンを脱いでこちらに歩み寄るエルヴィン。
「……先に、食べて」
ギュッとエルヴィンに抱き着き、顔を埋める。
「ふ、分かった。頂こうかな」
エルヴィンに抱き上げられ、キスをする。
暖かい昼食の香り漂うリビングの扉を、エルヴィンがキスをするままに後ろ手で閉めた。
-第7章 END-