第22章 【合同夢】Kids under Edge
「イかせてもらえると思った……?」
パツパツに腫れ上がったペニス。隠れる場所も無くして、快感を解き放つこともできず、可哀想。
私はエルヴィンの頬に手を当てて、叱られたこどものような彼の額に、慈愛を込めたキスをひとつ落として手を引いた。
◇◇
エルヴィンを先にベッドに座らせる。さっき私が濡らした場所がすぐ後ろにあるが、そんなことより。
私はすっかり大人しくなってしまったエルヴィンの肩にキスをして噛み付いた。
「あ”……痛、いっ」
「だろうね、痛くしてるんだから」
エルヴィンに貰った言葉。それを言えば、エルヴィンは小さく息を漏らした。強く、強く、今まで噛んだことさえない、傷痕ひとつない白い肌に、楕円に近い、縫い目のような痕がひとつ付く。そこをひと舐めし、エルヴィンを見る。少し睨むように、ゆっくりと手をペニスに運ぶと、相変わらず期待したペニスが反り返るほどに勃起していた。
「なんで勃ってるの?痛くされたのに興奮しちゃった?それとも、この先の続きを期待してるの?」
「ユリア……すまなかった、本当に、許してくれ」
「……なんでかなあ」
亀頭を、先走りを絡めた指の腹で撫でながら言い、幼くなったペニスを突然強く掴んでエルヴィンを押し倒す。
「なんで、私が他の男の人と、って思ったの?」
こんなに愛してるのに。
わたしはいつだって、エルヴィンのことしか考えていないのに。
ペニスを扱き、乳首を吸い、甘噛みした。
エルヴィンはまた止めてくるけど無視をした。そして、絶頂が近くなれば刺激を止める。それを何度も、何度も、何度も何度も、私の気が済むまで繰り返した。
「……頼む、も、イきたい、頼む、ユリア」
エルヴィンは額に腕を置いて、肩で息をしながら私を見る。
無毛のその場所にあるペニスの皮ははち切れそうになっていて、本当に情けない姿。私が小さくエルヴィンに笑うと、エルヴィンが少し安心したような顔を見せる。そんな彼に向かって。
「……嫌」
そう言い放った。
そこで続けて私はエルヴィンに「一人でして見せて」と言った。
「……は、何、」
「出来ないの?」