• テキストサイズ

エルヴィン裏作品集

第22章 【合同夢】Kids under Edge



「ああ……可哀想にな……、だが俺はまだイッてない。我慢しろ」

エルヴィンは吐息混じりにそう零しながら、正面から腰を叩き付ける。相変わらず中も外も同時に刺激されて首まで絞められ、いつもこんな風に感情を昂らせることがないエルヴィンに、私は今まで味わったことがない時間、絶頂したまま、快感で涙を流していた。

「ああ、酷い顔だな。涙と……鼻水も出てる、これは唾液か?可哀想にな……はは、」

エルヴィンが私の首から手を離し、両手で顔を包み、噛み付くようにキスをした。その間は律動をやめ、私の髪を掴んだり、離れて頬を噛んでは、再びキスをする。
酸欠で一度顔を背けるけど、「次顔を背けたら、お前がもっと嫌がることをするぞ」と言われた。その、知らない人みたいな冷たい声色に心臓がはねて、膣も勝手に締まる。エルヴィンは「……変態」と小さく笑って、また私にキスをした。ぴくりと反応したエルヴィンのペニスを膣内に感じながら、私はエルヴィンに漸く懇願した。

「お願い、エルヴィン、お願いします、ぎゅ、したい、寂しいよぉ……お願いします、お願い……ギュッてして……」

涙が溢れる。寂しい。早くエルヴィンの肌に、いつもみたいに温かい肌に擦り寄って、頭を撫でてほしい。エルヴィンは間近で、必死に懇願する私を見る。鼻と鼻が触れ合うほど顔を寄せて、エルヴィンはふと口角を上げた。涙も鼻水もよだれも区別がつかなくなった私の顔をまじまじと眺め、濡れた頬に舌を這わせる。

「汚い、汚い」

エルヴィンはそう言って笑った。そんな意地悪な言葉とは裏腹に、私の頬の上に這う生温かい舌は、大切なものを愛おしむようだった。

「えるびん……ぎゅってして……」

腰をよじらせてもう一度懇願しても、私の切実な願いは簡単に躱されてしまう。エルヴィンは舌を這わせる合間に「汚い」と私を罵り続けた。吐息混じりに笑いながら。それはまるで、ネズミを痛ぶることに愉しさを見出す猫みたいに。


/ 308ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp