第20章 バス停留所にて
下唇をちゅぴ、と小さなリップ音を残して離れ、まだペニスに不慣れな膣に容赦なくぶち込んで数分。尻肉を拡げて結合部分を眺め、尻を叩けば甲高い声が上がり、彼女の小さな身体が硬くなった。
膣が不規則にペニスを締め付ける。
「イッちゃったな?処女の癖に……その感覚覚えておけよ、“材料”になるんだからな」
雨音で掻き消されぬように耳元で囁いてやるが返事はなかった。
身体を離し、バチャバチャと水音がハッキリと聞こえる程に強く、そして充分なストロークで腰を打つ。彼女の反応はもう無い。俺はまた射精する為に彼女の最深部へ腰を打ち付けた。
「あ、ぁ、イく、はあ、あ、イ……くっ」
バチャッ、と水を含んだ音が止み、腰を引き抜けばすぐに先程と変わりない量と勢いの精液が飛び出した。
穢れない素肌を精液が滑り落ちていく。
俺達はだだっ広いこの場所に、まるで異物のようにただそこにあった。
彼女から離れ、完全に下りた前髪をかきあげ、横たわったままでいる学生服のうら若き身体を抱きかかえて停留所へ戻った。戻ってからも、意識のない彼女に自らを何度も埋め込ませた。
しばらくし、天気も割と良くなってきた頃。
服装を整え、少女をベンチに座らせて壁にもたれさせる。暫く彼女の肌をつついたりしながら暇を潰していたが、停留所の壁から突如自分の降りる停留所まで行くバスが現れた。
立ち上がり、乗る意思がある事を運転手に見せ、ふと振り返り彼女を見た。
幼い寝顔。俺に娘が出来て、こんな事に見舞われたら相手を殺すだろうな。
俺はそう考えながらも顎を掴んでキスをした。眠り、口内に溜まった唾液を絡め取って飲み下した。
「……夢、叶うといいな」
そう言って俺はバスに乗り、漸く帰宅する事が出来た。
あれから数年経ったが、結局俺は父が亡くなるまで遂に結婚も出来ずにいた。
あの日の少女が忘れられずにいたからだ。色も代わり映えもない、似たような毎日がただ悪戯に過ぎていく。
今日もまた同じ日が過ぎるのだろうか。
引越し、バス通勤ではなく電車での通勤になった俺は駅のホームで本を読みながら電車を待っていた。
すると目の前を同じく電車待ちの女性が通り過ぎた。横顔に、見覚えがある。
咄嗟に腕を掴むと、振り返ったその顔に俺は自然と口が緩んだ。
「……やあ、会いたかったよ」
-第20章 END-
