第2章 あなたをください
「もっと厭らしい腰の動かし方をしろ、孕ませて欲しいんだろう」
顎を掴んで顔を上げると、だらしない表情をしたエミリアが目に入ってきた。突然、酷く射精感に襲われてエミリアの首を持つ。
エルヴィンの腕を爪を立てながら必死に握り、動きを止めるエミリア。
「最高に締まりの無い顔だ。萎えさせたいのか?」
「す、みまひぇ・・・」
謝るエミリアに深くキスをする。その瞬間、エミリアの身体が強く不規則に揺れた。
そのか弱く情けない姿に、エルヴィンは酷く欲情した。
「私もまだまだ躾の仕方が甘いらしいな。勝手に達してしまうとは」
また尻を叩き、震える身体をそのままにさせてエミリアの腰を動かす。
エルヴィン自身、既にエミリア以外を求められないようになってしまっていた。
今回、様々な男とセックスし、血を吸ったエミリア。
男達はエミリアに乱暴に肉棒を突き刺し、エミリアはそれに善がり、精液で身体を汚された。
挙句、体内にその男の血を受け入れたのだ。
嫉妬しない訳が無い。
エルヴィンは年に一度のこの日を楽しみにしている。激務の中、日常で会うことは出来ないからだ。彼女が望めば、兵士にさせることも出来るがそれこそ自身の歯止めがきかなくなってしまうかもしれない。
だから、年に一度の自分の誕生日、10月14日の一日だけは勝手にエミリアに捧げている。
その日だけは、お互いの肉欲をぶつけ合い、決して口にはしないが、エルヴィンはエミリアを何度も生き返るのをいい事に何度も愛ゆえに殺し、深く愛す。