第16章 君が知らないこと
エルヴィンは胸からゆったりと撫で降り、骨盤に触れた。
「出会った時よりも体付きが丸くなってきたね。ほら、ここ」
確かに最近は横になっても、あまり痛くない。
エルヴィンは鎖骨の出っ張りを撫でながら足へと流れるように降りて行く。
「いっぱい食べるからだな」
「おじさんもお腹ちょっと出てるしね」
「俺は仕方ないの。歳だから」
「言い訳だ」
エルヴィンが屈んだ。着ているもこもこのパジャマのズボンはショートパンツ。足も冷えないようにともこもこのニーハイソックスを履いている。
そのショートパンツとニーハイの間、いわゆる絶対領域から手をショートパンツの中へ滑り込ませた。
くすぐったくて笑いがこぼれる。
「は、そんな表情も出来るのか。どんどん新しいユリアちゃんが見られるからな……おじさん嬉しいよ」
「んくっ、くすぐった……ら、やだっ」
「くすぐってなんかないよ、お尻揉んでるだけだろ。はぁ、ユリアちゃんのお尻可愛いなあ」
ユリアの尻を大きな手のひらが包んで強く揉んだり、逆に優しく撫でたりする。そして揉みながら、エルヴィンが股に顔を埋めた。
「っおじさん!!?何して……!!!」
股が熱い。じんわりと熱くなっては冷たい風が陰部を掠める。吸ったり吐いたりする息で、ユリアは恥ずかしくなりエルヴィンを足で挟んだ。
「ぐ、何するんだ」
「こっちのセリフだわ、何してんの!?」
「匂い嗅いでる。皆やってるぞ」
「嘘だ!」
「これも愛する人にはやるんだよ。俺、ユリアの匂い嗅いでると安心するんだけどなあ。そうだよな、俺はおじさんだし、嫌だよなあ……やめようか、今日は」
エルヴィンの手が尻から離れ、エルヴィンの体も離れてく。