第12章 ごめんなさい。②
引越し業者の男二人組と関係を持ったユリア。
あの日から、新しい年を迎えたがそのままズルズルと関係は続いていた。
今日から一週間、夫は家を空けるのだ。ユリアはその事を愛人であるエルヴィンとミケに伝えるか否か、迷っていた。
伝えれば即座に家に来るだろう。一週間丸々一緒に過ごせば確実に二人を好きになってしまいそうで本当に後戻り出来なくなる。
ユリアは今週は二人に会うのはやめる。そう決意して家事に取り掛かった。そしてその家事の後には、エルヴィンとミケに“命令”されている事を実行する。
それは自慰を撮影して、二人にその動画を送信するというもの。会えない日は必ずだ。従わなければお仕置きされる……らしい。今の所は性欲が勝り、必ず自慰しているが。
ふと考える。
“お仕置き”って、何をされるんだろう。
ユリアは二人の逞しい肉体によって行われるであろう“お仕置き”を考えて下腹部が反応した。
今日から会わないで、今日から自慰の動画も送らなければ……
ただ興味があっただけだった。ユリアはその事を後に後悔することとなる。