第2章 契約
「それにあの場を見ればわかるでしょう。私たちの仕業でないことが」
ニコッと笑い
「近々お見せしますよ。あなたは飼われる者の匂いを知っているからすぐわかるでしょう。私が犯人でないと」
と実家に一度は帰らせてくれるようだった
逃げれるなら早い方がいいと思い
「じゃあ今すぐがいいんですけど」
と言うと
「おや?あなたはすぐ逃げるでしょう?先程もね...。ですのでご実家をお見せするのは私と縁の契約を結んでからです。いかがですか?」
と聞かれ
「逃げないから早くして。どうせその縁の契約とやらが終わらないと私はこの部屋からも出れないんでしょう?」
そう聞き返すと
「おや。さすが感だけはいいようで。では早速今夜にでも。食事や着替えは今日はここに用意させます。風呂やトイレもついているゲスト用もお部屋ですのでその辺はご心配なく。ではまた夜半に」
そういい扉が締まりあっさりと解放されちょっとほっとする。
一応と思い今一度確認するが開かぬ扉いやっぱりだめかと思いため息をつく
「ご飯って言ったって今何時なのよ。」
と時計のない部屋で居心地悪く過ごしているとノックの音が聞こえ「お着替えをお持ちしました。」と言われ扉が開く