第6章 記憶といたずら*
静司がスっと動きエスコートするように扉の外から手を差し伸べる
イきそうでいけないそんなラインで遊ばれ続けた私の身体は熱を持て余しほんのわずかな振動も細かに拾う
静司がなかなか出てこない私にしびれを切らしたようにグッと力強く引き寄せる
そんな僅かな衝撃にも震え漏れた声に
「後でたっぷりとしてあげますから今は食事を楽しみましょう」
と笑顔で鬼畜なことを言う
せっかく楽しみにしていた食事は静司のせいで味もほとんどわからなかった
でもデザートだけはどうしても食べたくって沢山取って見た目を楽しんでいたところを振動が襲ってくる
静司がデザートに目を輝かせる私を見てリモコンのスイッチを入れた
ビクッと反応する私に掌に握ったリモコンをヒラヒラと見せる
振動に耐える私を見て接客に「連れが具合が悪くなったようなのでお会計をお願いしたいのだけれど」
と白々しく話す静司
「大丈夫ですか?」
との声に「あぁ部屋をとっているから大丈夫ですよ。お会計は部屋付けで」そういいいつの間にか手に持つリモコンがカードキーに変わっている